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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

襖など37枚

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 タクオが「襖百枚、要りませんか?」と訊ねてきたのは、8月6日のことだった。わたしは20枚ばかりなら欲しい、と答えて今に至ったのだが、その期限も10月いっぱいとのことで、今週の月曜日、某助手とゼミのSS(3期生)が襖を但馬までいただきに行ってきた。頂戴した建具は、襖、障子、板戸あわせて37枚。いま加藤家敷地にたつユニットハウスの2階に仮置きしている。このほか、古材倉庫の壁材となるコンパネも15枚いただいたとのこと、まことにありがとうございます。
 襖をはじめとする建具類は、明治以前の作とみられ、文化財的価値は高いのだが、結構傷みがきている。しかし、こういう素材をどう再生させるのかが研究室のテーマであり、できれば来年度の卒業研究で活用したいものだ(ひょっとしたら、数枚は田園町宿舎で使うことになるかもしれない)。

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↑ユニットハウスに収納された但馬の襖 ↓土台下の石詰め作業
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 さて、今日のプロジェクト研究2は先週と同じ部材差し替え部分の実測、防蟻剤の塗布、廃材の搬出のほか、床下から出てきた梯子材と扉材の実測、背面土台下への割石の詰め込みなどをおこなった。
 現場では、柱の立て起こしのため、数ヶ所にワイヤーロープがとりつけられた。これは歯の矯正と同じで、しばらく時間がかかる。いちど角度を矯正しても、すぐに元に戻る可能性が高いから、ワイヤーロープで引き付けて鉛直の角度を保持させるのである。いま「鉛直」と書いたけれども、各柱で傾斜と歪みが微妙に異なっているので、すべての柱を平行にすることはできない。各柱は少しずつ鉛直とはずれた角度で立ち上がることになるのだが、そうなると建具とのとりあいが難しい。場合によっては、建具や鴨居の溝を少し削ることになるかもしれない。添柱をみてもあきらかなように、270年の歳月は柱の変形を多様にしている。だから柱間装置の納まりが難しくなるのだが、だからと言って古材を捨てるわけにはいかない。
 古材が多いから文化財なんだから。国の有形登録文化財なんだから。

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↑↓ワイーヤーロープを使った柱の立て起こし
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  1. 2006/11/02(木) 23:40:19|
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