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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

下駄じゃなくて、鍬でした・・・

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 今日のプロジェクト研究は大騒動。5社6名の記者から取材をうけた。昨日、述べたように、加藤家で取材を受けるのは、来週の「加藤家の公開」と明日の「青谷上寺地遺跡建築部材記者発表」の両方に対応するためである。記者さんたちには申し訳ないんですけど、時間が足りないので、こうするしか仕方ないんです。すいません!
 まずは、加藤家の修復状況についてお話し、必ず公開についての記事をお書きいただくよう、何度も懇願した。

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 ついで、明日の青谷関連の質問をうけた。正式な記者発表は明日なので、もちろん発表資料も写真もCGもみせられない。じつは、加藤家に来る直前にCGがついに完成したという知らせがあった。思わず、記者さんたちに、
  「このジャケットの内ポケットにCGが入ってましてね、ふふふ」
と漏らしたら、一同、わたしの胸元に一点集中!
 嘘に決まってるでしょうが、先ほど完成したCGはまだデータのままで、プリントアウトできる余裕なんてありまません。
 とにもかくにも、まず建築部材データベースをネットに掲載することの重要性を説いた。記者さんたちの注目が「弥生時代最長の柱」にあることは分かっているので、だからこそ、その前提としてのデータベース公開の意義深さを理解してもらいたい、と思ったのである。
  「スウェーデンのストックホルムにいる木造建築の研究者でも、これから青谷の建築部材のデータを閲覧できるのですよ!」
 なぜスウェーデンなのか、自分でもよく分からなかったが、たぶんラールセンのことが頭にあったのだろう。ヨーロッパにおける木造建築の拠点が北欧にあるという刷り込みがスウェーデンという地名を口から発させたのだと思う。
 ついで、「楼観」の話。もう、これは皆さん食い下がってきました。細くて長い柱で棟まで10mぐらいの高層建築が建てられるのだ。それは弥生時代前期末~中期に始まる金属器の採用、および杉の植林を背景にするのだ。縄文時代のクリやスダジイを多用する竪穴住居とは文化的な系統が違ってしまっているのだ、なんて話をしていたら、どんどん時間が過ぎていった。

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 そのあと、加藤家の妻側で差し替えた土台の「蟻継」をおみせした。
  「これが弥生時代からあったんです!」
と言うと、
  「これは文章で表現できないな・・・」
という溜め息が漏れた。
 そこでわたしは非常に恥ずかしいミスを犯した。
 今回発表する青谷上寺地遺跡の「蟻桟」をともなう板材は弥生時代中期のものであるが、ほぼ同時期の「下駄」が大阪で出土している、と述べてしまったのである。
 両者の前後関係が不安になったので、帰学後、埋蔵文化財センターの担当者に電話して訊ねてみることにした。

  「あの蟻継のさ、ゲタと青谷のイタはどっちが古いの?」
  「えっ・・・??」
  「だからさ、弥生中期なんでしょ、あのゲタは?」
  「あっ、あれですか、あれはゲタじゃありませんでクワです。」
  「えっ、そうなの・・??」
  「大阪の若江北遺跡で出土している鍬に蟻の加工がついてまして弥生時代中期後葉、青谷の蟻桟付き板材のほうは弥生時代中期中葉~後葉です」

 思わず絶句した。呆けてきてしまった。これから記者さんたちにメールを入れて訂正しておきます。

なえむにだ、よねまゆ
 今日はパソコンを使って加藤家公開に向けてポスター作りです。
写真班(U子ちゃん、よねまゆ)とパソコン班(なえむにだ、り(ry、Y)に分かれて作業をしました。
 写真班は、カメラ2台で先生とマスコミの方たちの説明会を(得に浅川先生をかっこよく)パシャリ、大工さんやみんなの作業風景もパシャリ、根継もパシャリしました。
 パソコン班は、パソコンに書道部の人に書いてもらった文字をスキャンして取り込み、作業を開始しました。スキャンした文字を使って、ポスターはまったり仕立てを目指します。
 途中、休憩を入れました。バームクーヘンはバームなクーヘンじゃなく、切り株っていう意味なんです。びっくりだ。
 休憩後、皆で遅くまでポスターを作りました。出来栄えはまったりとしてよかったです。(環境政策学科1年 なえむにだ、よねまゆ)

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↑腰掛け鎌継(かまつぎ)。ちょっと、やらしい。




  1. 2006/11/09(木) 22:22:13|
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