昨日、
茅葺き風「トチ葺鉄板被覆屋根」の
原寸部分模型を制作をしていただいている倉吉の池田住建へ模型の現状を見学に行きました。模型は幅2m、奥行2m、高さ約4mで、かなりの高さがあるため、3分割して制作されています。現在一番下の土台部分が完成し、最上段の制作途中でした。最上段の屋根部分は脚が組まれ、その上に桁が載り、桁にサス兼垂木のサス部が載っている状態でした。池田社長と細部について確認した後、池田住建が手がけている倉吉市内の現場を見学して帰って来ました。

↑模型図面(クリックすると図面が拡大します)↓模型屋根部分

一方、研究室では、加藤家住宅の小屋裏をロフトとして利用するにあたって、採光と換気を目的とした天窓を背面屋根に設けることになり、その設計作業を進めている。その4案を紹介する。いずれの図面も、クリックすると拡大されます。
天窓A案: 三角屋根の天窓をロフト部分と土間部分に設ける。いかにも窓らしいが違和感を感じる。
天窓B案: A案の窓をロフト部分、土間部分の他に、囲炉裏の間上部にも設ける。採光、換気とも良いだろうが、外観は4つの案の中で一番不自然に感じる。
天窓C案: 窓の大きさはA・B案と変わらないが、屋根を窓の形に添ったものにし、大きさを抑える。A・B案より屋根に合って見える。

↑A・B・C案 天窓位置の比較
天窓D案: 縦長の窓をロフト部分と土間部分に各2つずつ、合計4つ設ける。個人的には4つの案の中では一番きれいに見えるが、茅葺屋根民家に設けるものとしてはどうかとも思う。

↑D案天窓位置
以上の4案について、浅川先生から以下のようなコメントを頂戴しました。
1)A・B・C案とも屋根全体の面積に対して側窓のヴォリュームが大きすぎる。
2)A・C案は平面との対応にも問題がある。
3)D案は窓のヴォリュームは適当だが、4つも窓を設ける必要があるのかどうか、検討を要する。
以下に、最新の修正案を紹介しておきます。
天窓A修正案: 窓の大きさを一回り小さくすることで三角屋根の大きさも抑える。変更前よりよくなったように感じるが、窓自体が小さすぎる気もする。
天窓C修正案: 同じく窓を一回り小さくする。目立たず自然に収まっているように感じる。

↑A・C修正案天窓位置
天窓D修正案1: 窓の数を2つとし、ロフト部分と土間部分に1つずつ設ける。細い窓が二つあるだけなのですっきりして見える。

↑D修正案1天窓位置
天窓D修正案2: 窓の数を3つとし、ロフト部分に2つ、土間部分に1つ設ける。アンバランスになるかと思ったが、意外と悪くないように思う。

↑D修正案2天窓位置
個人的な意見としてはD案、A・C修正案が目立たずいい感じなのではないかと思っています。現在少しずつ3Dで、天窓をのぞく屋根の設計図を作り始めているので、それがが落ち着き次第、天窓の案を固める予定です。関係者のご意見をお待ちしております。(Y2号)
- 2006/11/15(水) 00:22:13|
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コメント:1
D案もしくはその修正案がいいでしょうな。それにしても、レイアウトが下手だな。図面は小さすぎて数が多く、写真はばかでかく、文章は短い。文章から受けるイメージは不遜な感もある。署名もない。自分のデータを羅列するのではなく、良いブログにしようという気持ちが大事なんだ。修正に、大変エネルギーを使いました。
- 2006/11/15(水) 01:50:52 |
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- asax #90N4AH2A
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