今朝、患者はCTスキャンの検査を受けた。その結果を、午後、担当のK先生から知らされた。ネガをみると、出血部分はあきらかに小さくなっている。しかし、出血によって派生した浮腫(はれあがり)の部分は脳のひろい範囲におよんでいる。これだけ腫れがひろがっているのに、現在の回復状況は信じがたいことだと担当医は言う。このまま順調に回復すれば、ICU(集中治療室)から4人部屋への引っ越しも近いだろう。ただし、退院の目処がたっているわけではない。日常生活をおくれると判断されたときが、退院なのだという。

土・日があけて月曜日になると、少し介護が楽になる。食堂と売店が開くからだ。今日はオムライスを食べた。そして、売店では『ミセス』と『クロワッサン』という2冊の女性誌を買った。患者は一所懸命『クロワッサン』を読んでいた。もっとも、文字を読むのは大変辛いらしい。それにしても、いつも思うのだが、女性誌、とくにミセス対象雑誌の紙面デザインは洗練されている。男性誌は、どこか野暮ったい。というか、脂ぎっている。
午後4時からリハビリ室でのリハビリにつきあった。バレーボールをもって、両手をあげるだけのリハビリなのだが、患者にはきつそうだ。寝たままの状態だと、まだ楽なのだが、坐って手をあげると、腕の自重に悩まされる。テーブルを雑巾がけする訓練もした。これは難なくこなした。杖の歩行も修正された。3拍子歩行の場合、一歩めの杖の位置と二歩めの右足の位置を揃えなければならないのに、患者は右足を少し前に出す傾向があり、それゆえ歩行が不安定になっていたのである。これは容易に修正できた。リハビリ室を3週し、車椅子に自力で坐ってリハビリはお終い。そのまま病室に連れて帰った。

そろそろ迎えのタクシーがやってくる。西大寺から近鉄で京都にあがるか、大阪にでるか。時間をみて決めよう。今週は木曜日が勤労感謝の日で休みだから、ほとんどトンボ帰りになるだろう。
- 2006/11/20(月) 23:29:03|
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