夕方、病院に着くと、患者は4人部屋に移っていた。昨日移ったのだという。ナース・ステーションまで行って、主事医の先生との面談をお願いした。昨日、ひさしぶりの検査があったようで、その結果と今後の治療方針についてうかがった。主治医によると、すでに通院でもかまわない状態まで回復しているのだが、日に2回のリハビリを続けるため、もうしばらく入院していたほうがよいという。わたしは、もちろん納得した。
夕食まで病院にいた。把手の太い身障者用のフォーク兼スプーンが与えられており、患者は右手で食事をするようになっていた。これまでは左手に箸をもち、右手はだらりと下げていて、食器を右手で支えるように指示しても、それを長く続けることができなかった。だから、頼りないけれども、右手での食事は大きな進歩だ。また、これまでは借り物だった右足首のギブスも、本人専用のものに変わっていた。足形をとって調整したもので、けっこういい値がする。
さて、問題はわたしのほうで、どうも「
けんびき」状態に陥っている。いつもは大学に深夜までいるのだが、今週に限っては、毎日早く帰って夕食をとり、炬燵にもぐりこんでアジア大会をみるだけ。しばらくすると眠りに落ちる。なにより、なにかに積極的に取り組もうという意欲がわかない。今日も、スーパーはくとの中でずっと爆睡し、あやうく大阪を乗り過ごすところだった。病院から患者をつれて帰宅してからも、また2時間ばかり眠ってしまった。喉も痛いし、熱っぽい。
ところで、アジア大会といえば、昨日まで、日本は水泳で快進撃を続けてきた。とくに男子のリレー競技3種目は快心の勝利! 今日から陸上で、ハンマー投げの室伏は出ていないが、いま画面では女子1万メートルで福士が快調にとばしている。金メダルは間違いないだろう。
情けないのはサッカーである。リーグ戦で2連勝していたから、数字の上では好調にみえたが、初戦のパキスタン戦からチーム作りの未熟さが露呈していた。それが3-2の辛勝という結果になってあらわれた。シリア戦の平山の得点にしてもラッキーだった。あのファジーな得点が認められなかったほうが、最後の北朝鮮戦で攻撃的な姿勢が前面にでたかもしれない。
それにしても、反町監督はあまり良いチームを作っているとはいえない。采配にも疑問が残った。前半、家長を左サイド、本田を右サイドにはらせて攻撃の起点を左右両極においていたのに、後半は家長と本田を左サイドに集中させ、攻撃が左に偏りすぎた。あれで北朝鮮は守りやすくなったことだろう。動きの鈍い平山を90分間使い続けたことも、北朝鮮の守備陣を助けてしまった。いまのコンディションなら、平山はパワープレー用のスーパーサブでしか使えないのではないか。オリンピック代表チームを、このまま反町監督に任せておいてよいのかどうか、サッカー協会はやっかいな問題に直面しつつある。
- 2006/12/08(金) 23:57:52|
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