昨日は、東京大学(本郷)の工学部1号館で会議があるので、午後4時開始の滑り込みをめざして
鳥取空港発13:45のANA 296便を予約しておいた。
鳥取空港では、必ずうちの教員と遭遇する。昨日も2名。一人は政策学科、もう一人はデザイン学科の教員であった。みんな東京との往復が頻繁らしく、格安チケットの入手方法を知っている。わたしがつい最近ネットで購入した片道のチケットは、政策学科の教員がもっていた往復のチケット総額よりも高かった。悔しいな・・・
その教員と喫茶店で珈琲を飲んでいたところ、「到着する飛行機が遅れています」というアナウンスがあった。やばい。結局、羽田に着いたら20分遅れ。モノレールの終着駅、浜松町あたりで15:50。環状線にのりかえ、上野からタクシーに乗った。東大の正門(赤門ではない!)についたら16:20。警備員に1号館の所在地を聞いた。1号館はとても近い位置にあることがわかった。
正門から1号館に向かう途中、キャンパスの片隅に「スターバックス」を発見した。そういえば、ボストンのハーバード大学でもおなじようなカフェをいくつもみた。遅刻していることを重々承知していたが、とっさに携帯電話を開き、カメラで撮影した。ブログのネタになると思ったからである。「保存」のためのボタンも押した。
1号館のなかで、またウロウロした。じつは本郷のキャンパスは2度め。1度めは考古学教室で、今回訪れる建築学科ははじめてだから、どこになにがあるのか、どの先生がいるのか、さっぱりわからない。ようやく、会議のおこなわれている小さな部屋を発見して中に入ったら16:35になっていた。会議はもちろん始まっていた。わたしが参加してからも、淡々と進んでいった。
夕暮れの帰り道。他の委員が、
「あっ、スターバックスがありますね!」
「東大だから、こういうことできるんですかねぇ。」
なんて会話が交わされた。
東京駅からのぞみに乗った。しばらくして、携帯を取り出し、さきほど撮影したスターバックスの写真を確認することにした。
あれっ、
映っていない。
たぶんあせっていて、「保存」のためのボタンの押し方が中途半端だったからだろう。がっくりきた。
わたしは、環境大学キャンパスにスターバックスを誘致したらいい、とずいぶん前から口にしている。開学したころは
神護ほかいくつかの古民家の保存に悩んでいたので、キャンパスの中か近くに民家を移築して、民家をスターバックスとして再生させればいい、と本気で思っていた。最近は、学生食堂を拡張して、津ノ井ニュータウンの住民(および市民・県民)に開放して外食産業としての機能をもたせることを勝手に構想しているのだが、その拡張「学食」にスターバックスを誘致するのも悪くないだろう。なんたって、鳥取県にはスターバックスが1軒もないのだから、「スタバ」ができた、というだけであちこちから人が寄り集うにちがいない。
少子化・過疎化によって、入学生の減少が進んでいるのだから、べつの方法で大学の活性化をはかる必要がある。食堂や喫茶店の開放、キャンパス・グッズの販売などを推進すれば、いまはその影すらみえない「学生街」の形成にもつながっていくだろう。カリキュラム再編だとか、入試方式の修正だとかに頭を奪われて、毎年のようにケンケンガクガクの議論を繰り返しても学生は増えない。ちょっと視点を変えて、大学外に「経営」の対象をひろげてみれば、それが学生確保に跳ね返ってくるかもしれない。そういうことが、東大キャンパス内のスターバックスをみて、またしても頭に浮かんだ。
それだけのことである。
- 2006/12/23(土) 00:09:31|
- 食文化|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0