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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

イロリよ再び(Ⅱ)

 今からちょうど1週間前、イロリ復原班のリーダを務めたMr.エアポートの助けを借りて、側石の据えつけをおこなった。あの日は、さまざまなトラブルに巻き込まれた結果、据えつけ作業を終えたのが午前0時。久しぶりに、筋肉痛で腕が上がらないという体験をした。そしてその後、大工さんの手により据えつけられた側石の形に合わせて床板が取り付けられたのだが、できばえが実にすばらしい。「大工」と呼ばれる方々の技術にただただ頭が下がる思いである。なお、修復後はイロリノマ及び、イロリノマ裏が板間になる予定であり、広々とした空間が生まれることになる。

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<↑イロリの側石に合わせて床板が取り付けられている>

 上記にみたような1週間を過ごした加藤家住宅であるが、本日のプロジェクト研究において、自在鉤と火棚の据えつけ作業をおこなった。参加したメンバーはプロジェクト研究2を履修している男子学生と浅川研究室のゼミ生数名である。まず、集まったメンバーをイロリノマから据えつけを行うグループと、ロフト空間の大引に藁縄を括りつけるグループとに分けることにした。グループ分けが終了すると、いよいよ据えつけ作業へと工程を進めることになる・・・。最初に自在鉤を据えつけるのだが、イロリ復原において参考にした保木本家住宅と同様に、イロリ框から鉛直方向に約500mmの位置に自在鉤がくるように上手く調整する。「もうちょっと上げてみて。よし!この高さでばっちりだ。」と調整を担当した某大学院生(やっちゃん1号)が声をあげた。その様子を見ていたO1号は「よかった、よかった。本日の作業は順調な足取りだ」と内心ほっとしていた。

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<↑自在鉤の位置を調整するやっちゃん1号さん ↓火棚を据えつける学生>
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 その後、火棚の据えつけ作業に入るのだが、これまたみんなで「よいしょ!」と声を出しながら、火棚を持ち上げ位置の調整を行いながら、任意の位置に据えつけていく。作業開始から約3時間後、みんなの思いがいっぱい詰まったイロリが貫禄ある姿で息を吹き返した!(01号)

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<↑現在のイロリ>

  1. 2007/01/18(木) 22:51:10|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1
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コメント

O君へ

ブログを書くスピードが速くなって、内容も良くなったね。つまり、上手くなったということです。毎日「倭文日誌」を書いてきた成果が着実にあがってきたということだよ。卒論も期待しています。それにひきかえ・・・
  1. 2007/01/19(金) 14:53:25 |
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  3. asax #90N4AH2A
  4. [ 編集]

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