
10:30開演は早すぎると思う。土曜日の午前10:30に催し物をおこなうというのは、「来てくださらなくて結構です」と言っているようなものだ。
文化財の分野に限ってみても、講演だとか現地説明会は、基本的に13:00か13:30スタートにするのが常識である。昼ご飯を食べてひと休憩し、行事に参加していただくという時間設定である。
10:30スタートの場合、まず休日であるにも拘わらず、早起きしなければならない。だれしものんびりしたい土曜日の朝。それが、また今日も早起きだ。つきあっていられない。おまけに2日前から鳥取は大雪。今朝は晴れていたが、雪はまだたっぷり残っている。道路は雪かきしてあるから、まだ動きやすいけれども、駐車場は残雪の山。おまけに、どういうわけか朝から車は満杯で、駐車スペースに車を納めるのにひと苦労した。そして、降り積もった雪をブーツで踏みしめながら、重いカバンをもって会場(県立図書館大研修室)にたどり着いたら、10:10になっていた。予定では10:00集合としていたのだが、雪のため、わたしは10分遅刻。学生たちは20分近く遅刻してしまった。
大学側の関係者でさえ、こうなのだから、来聴者のほうはさらに遅れ気味で、10:30になっても会場は半分ぐらいしか席が埋まっていなかった。ここは事務方と協議し、開始を5分だけ遅らせることした。その5分のあいだに、続々と来聴者が増えていった。講演がはじまっても、来聴者は増え続けた。最終的には、記帳者が47名。学生たちが数えたところ、来客の総計は55名であったという。用意する資料は「多めにみつもって40部」と研究交流センターより指示されていたので、かなりの方に資料をお渡しできなかったことになる。

昨日の講演は「2006年度鳥取環境大学公開講座」の第8回。講演のタイトルと内容は、以下のとおりである。
民家に学ぶ -「環境」と「文化」の一側面- 1.
「環境」と「文化」 2.古民家をめぐる調査と研究
・神護古民家群の保存運動
・保木本家住宅(八頭町)の調査と再生計画
・河本家住宅(琴浦町)の調査研究
・尾崎家住宅(湯梨浜町)の建造物と屋敷景観の復原
3.ローコストによる古民家修復
・民家に住む
・加藤家住宅(鳥取市倭文)の実験
このうち1と2を浅川、3を加藤家居住者の0君が分担して講演した。11:50に講演が終了し、活発な質疑応答が交わされた。挙手して質問された来聴者は10名近くに達した。講演側にとっては嬉しい悲鳴であった。司会者からは、「これまでで最も来聴者が多く、最も活発な講演会でした」との評価を頂戴した。もしも、この講演会が午後1時半スタートであったならば、もっと多くの・・・いや、これ以上のコメントは差し控えよう。
来聴者のなかには、県市の重要部局の長クラスも顔を揃えられており、これには驚かされた。県立博物館長、県教委文化課長、倉吉市教委文化課長のみなさまで、一部の質問については、調子にのって県の課長にお答えいただいた。この場を借りてお礼申し上げます。
手前味噌になるけれども、今回の講演は大成功だったとわたしは思っている。前回、
米子ですべってしまっただけに、とりあえず安堵した。

↑↓一般来聴者からの質問に対して、来場している関係者にも答えていただいた。

午後から、来場していたタクオと大学院生の3人で松江に向かった。途中、久しぶりに琴浦町の河本家住宅に立ち寄った。タクオが年始の挨拶をしていないので、どうしても寄っておきたいというのである。律儀な男だ。
河本家では、最近発見された嘉永の家相図が県史編纂室から戻っていて、ゲンカンの畳間にひろげてみせていただいた。この絵図については、いずれじっくり分析することになるだろう。ともかく大きくて精緻な絵図である。絵図鑑賞後は、茶の間でご夫婦と談笑した。話題はもっぱら大学院生の件である。
「えっ、先生が経費出すって言ってるのに、ベトナム行きたくないの? どうしてぇ、行ってきんさいな。そりゃ、行かんといけんわ!」
「・・・・・」
というような具合で話が弾み、気がついたら夜の7時をまわっていた。
松江についたら、8時すぎ。ホテルに車を停めて、東本町にくりだした。東本町には馴染みの蕎麦屋があり、そこで蕎麦焼酎とわりごを楽しみながら、宮本の合流をまった。宮本合流後、4人で「木星」へ。じつは、「
木星」は伊勢宮から東本町に引っ越していたのである。ここで、ついさきほどまでカラオケ三昧の時間を過ごしていた。もちろんサカナは「大学院生の問題」なのだが、途中、最近彼氏と別れたという2期生にメールを入れて、みんなで事情聴取した。もう一人、の2期生にもメールをいれたのだが、こちらは返事なし。タクオは動揺を隠せなかった・・・
あぁ、疲れた。もう寝ます。

また、豆を撒いたぞ!

- 2007/02/04(日) 03:28:04|
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