
早朝7時過ぎの飛行機で鳥取に戻ってきた。5時半起床である。
9時半から鳥取城の会議。それから大学に移動し、昼の12時過ぎから学科会議が始まった。昼食もとらずに学科会議をするのは、いつものことだが、今日の会議は長かった。お開きになったら夕方の5時。それからただちに加藤家に向かった。また1週間ばかり現場に足を運んでいないので、問題が山積しており、いくつかの指示を出さなければならなかったのである。大工さんたちが仕事を終える間際になって、なんとか現場に滑りこんだ。木工時は、終わりそうで終わらない。次から次へと腐朽部材が発見される。
あぁ、またお金がかかる・・・
ロフトはイロリと越屋根をつなぐダクトが完成していた。破風の内側には、こげ茶色のアルミサッシ窓もおさまっている。軒先から鈑金工事も始まっていた。
ひとつ問題があきらかになった。ユニットハウスに移していた
大量の建具を建物に戻さなければならない。レンタル期間は4月10日まで。学生たちは里帰りして、あまり鳥取に残っていない。どうするべぇか。
もうひとつ、
倉吉で作っていた屋根の原寸模型を卒業研究展に陳列するのだが、少なくとも8人の学生が必要だということを知らされた。ものすごい重いんだそうである。しかし、学生たちは里帰りしてしまっている・・・


前日、東京にいた。訪問先は再び東京大学工学部一号館。キャンパスに少し早く着いたので、前回探しあてていた
スターバックスを冷やかしてみた。遠目からみると、とてもひろいカフェのように映るのだが、じつはスタバは工学部11号館の片隅を占める小さな一区画で、隣の「ラウンジ」とスタバがひとつのカフェのようにみえたのである。ラウンジでは、なにやらミーティングらしきことがおこなわれていた。スタバとラウンジのある工学部11号館はモダンな高層建築だが、その斜め向かいにある工学部1号館は重厚な様式建築である。ここでまたしても道に迷った。キャンパスで迷ったのではなく、建物のなかで迷ってしまった。
外側は様式建築だが、内側の半分はモダンな「
白い空間」に改装されている。この様式とモダンが廊下を境に接続する空間をだれがデザインしたのであろうか。槇文彦だろうか、それとも安藤忠雄だろうか。と思って、廊下をうろうろしていると、掲示板に「東大×東京芸大×東工大 卒業設計合同公開講評会」というポスターを発見した。
正直、ここは別次元の場所だ。さらに1階をうろうろしていると、大きなオブジェがドカンと置いてあり、それは透けた屏風のような役割を果たしていて、その奥がラウンジになっている。カフェではなく、ただのラウンジ。ソファや椅子、そしてカウンターもあるが店員はいない。学生たちが、そこで煙草をくゆらせて雑談していた。
なんか、とっても「おフランス」な感じ・・・
住む世界が違いますね。破れ障子に囲まれて、畳に炬燵の人生です。



↑加藤家ロフトのダクト ↓同トチ葺きの軒付
- 2007/02/22(木) 00:07:44|
- 建築|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0