女房が出血すると、毎回わたしの血圧があがる。2日連続して頓服を飲むのが習慣化してしまった。アダラートという橙色のカプセルである。ふだんはアムロジンという弱い血圧調整剤を服用しているのだが(患者は血圧が低いのだけれども出血予防のためにアムロジンを服用している)、アダラートを飲むときは「やばい」状態だということを体が自覚している。もう10年ぐらい前になるだろうか、クリスマス・イブの夜にワインを飲んだあとソファで眠ってしまい、目覚めてから頭痛が止まらなくなって、奈良市の夜間診療所に担ぎこまれた。そのとき医師は、
「あんた、やばい(危ない)よ・・・」
と言って、わたしにアダラートを与えた。このとき以来のおつきあいである。あれは東院庭園を整備している真っ最中で、第一次大極殿の復元プロジェクトも大きく動き出していた。わたしは復元事業に殺されるのではないか、と本気で怯えはじめていた。
昨夜は早くから寝付いて、朝おきると昨日までのようなひどい症状を感じなかったが、アムロジンが切れていたので、ホームドクターのもとに向かった。血圧を測ってもらったら、やはり高い。体調がましになったにもかかわらず、こうなのだから、あとは推して知るべし。今日はアダラートは飲まなかったが、アムロジンをまとめて2錠飲んだ。病院に着いてしばらくすると、看護師さんが患者の血圧を測りにきたので、ついでにわたしも測ってもらった。下がっている。たぶん、アムロジンが効いてきたのだろう。
それで、研究費の決算をとぼとぼやり始めた。なんたって、年度末なんだから。今年度は昨年度・一昨年度にくらべ助成金が減った。いただいている研究助成についても、総経費の半額助成とか、代表者が別人とか、報告書完成後に支払い、だとか複雑なものばかりで、会計もややこしい。しかし、驚いたことに、簿記というのも、結構楽しいものだ。領収書とにらめっこしながら、どの項目の支出に納めたらいいか考えて、全体のバランスをはかる・・・なんて作業に熱中していたら、また血圧が少しあがってきた・・・
で、さきほど新大阪のビジネスホテルにチェックインした。明日、一般入試B方式(大阪会場)の試験監督を務めることになっていて、前泊しているのである。ここから国立循環器病センターは近い。明日、行ってみるかな。
- 2007/02/26(月) 23:46:32|
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