いつもと同じ自宅と病院の往復。とくに変わったことはない。気晴らしはギターしかない。新しいギターを買ったのは大正解だった。ギターが手元になかったら、わたしはたぶん発狂していただろう。
結局、
フォークギターを鳥取にもっていき、
エレガットを奈良に残した。毎日スコアとにらめっこしながら、すでにずいぶんたくさんの曲が弾けるようになった。新しいコードもたくさん覚えたし、
関口祐二さんの編曲の癖もだいたい飲み込めてきた。前にも書いたように、エレガットにいちばんあう曲は「
ムーンライト・セレナーデ」で、グレン・ミラーがボサノバになるからおもしろい。難しそうで結構弾きやすいのが、ポール・デズモンドの名曲「テイク・ファイブ」。文字通り、5拍子の曲でやっかいだろうと思っていたのだが、案外単純だった。「遙かなる影」「ウィア・オール・アローン 」「スターダスト」「卒業写真」「見上げてごらん夜の星を」あたりは、ちょっと練習すればすぐに弾けるようになったけれども、コード進行はほんと勉強になる。ほかの曲に応用したくなるもの。
ところで、スローな曲なら簡単というわけではなくて、「虹の彼方へ」「星に願いを」あたりはなかなかの難物だ。とくに「虹の彼方へ」の出だしのコード進行にはひっくり帰ってしまった。ド→ド(1オクターブあがり)とメロディが変化するその2音に対応するコードはF#m7(-5)→B7(-9)なんだから。とても素人では考えつかないよね。ド→ドの変化を(-5)→(-9)で処理してるんだから。ビートルズとか
ニール・ヤングは、音楽の理論的な訓練を受けたわけでもないのに、とんでもないコード進行とメロディラインを考え出しているのだけれど、そのコードとメロディのずれが全体の和声をまたジャズっぽくしてしまうんだな。あれは天性のものだ。一方、
ジェイムズ・テイラーとか
ジョニ・ミッチェルはあきらかにジャズの影響を受けている(つまり基礎をある程度知っている)。コードを調べれば、それは一目瞭然。しかし、メロディ・ラインでは、前2者よりも劣っているとわたしは思う。とはいうものの、初期のジェイムズ・テイラーがわたしは大好きで、いま車中でいちばんよく聴いているのはかれのベスト・アルバム。あのギブソンのねちっこい音色はほんとたまらないね。「ウォーキング・マン」のころからギターが変わってがっくりした。「ウォーキング・マン」自体は非常にいい曲なんだが。
さきほど久しぶりに「ゆららの湯」に行って、くつろいできた。サウナでミスチルのTVライブをやっていて、しばらく我慢して聴いていたのだが、とても聴いていられなくなった。あんなメロディや和声や歌詞のどこがよいのか、さっぱりわからない。いくら売れているのか知らないけれども、もう少し音楽を勉強してもらいたいな。
これから本読み。例の
厚さ4.3㎝の本です。正直、うんざりだ・・・
- 2007/03/11(日) 23:58:10|
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