明日、10日ぶりに鳥取に向かう。数日帰ってこれない、というのを理由にして患者の「外出許可」を再び求めた。今日は自宅で夕食をとることにした。3月4日に3人で食べた「
豚肉と水菜のハリハリ鍋」を患者にも食べさせたかったのである。ほんとうに水菜の美味しい季節だが、河原町の道の駅で買った水菜のほうが苦みがあって新鮮ですな。それでも、患者は「美味しい、美味しい」と連呼した。そりゃ、そうだろう。もう1ヶ月間も病院食ばかりなんだから。

今夜は最初から
デブもいた。娘(次女)の隣に寝ころんでいて、ときどき食卓に顔を出す。息子も娘と同じ長椅子に座りたいから、娘に対して「もう少しあっちいって!」と要求するのだが、娘はデブがいることを口実に動かない。微動だにしないのである。
「それだけあれば、座れるやろ!」。
じつは、姉弟関係がにわかに殺気だってきている。互いが「おまえは何にもせん!」と罵る関係になってしまった。これはなぜかというと、まず娘に外出が多いから。娘が外出すると、多くの家事が息子にまわってくる。したがって、息子の側からみると、「娘が何もしない」ことになる。だから、娘が家にいるときは、外出時の反動で、部屋に籠もりっきり。こうなると、娘にしてみれば、自分ばかり家事をして、「息子が何もしない」ように感じてしまう。しかし、息子もえらい。娘の作る夕食をちゃんと食べるんだから。わたしは、ときに「はぁ」とため息をついて、娘の料理をギブアップし、冷蔵庫からお総菜を取り出して、お茶漬けで誤魔化してしまう・・・
今日の鍋は美味しかった。楽しかった。主婦がいると、一家は明るい。「何もしなくてもいい」と言うのに、主婦は後片づけしようとする。右手はまったく動かないんだから。台所に立つだけでも危ないんだから。それでも、彼女は働こうとする。主婦は偉大だ。

9時の消灯時間ぎりぎりに病院に連れ戻った。車のなかで、話題になっていたのは、ある看護師さんのこと。
「あのさ、目がくりくりっとしてものすごく大きな看護師さんいるだろ? いつも大きなマスクして顔が半分隠れている人。あの仮面を剥がしてみたいよな!?」
「あぁ、分かる。あの人、とっても可愛いよ・・・」
「えっ、マスク外したところみたの? 退勤する時間に??」
「いつだったか忘れたけど、みたわよ。ほんとに可愛いから。」
「うん、3階はレベル高いよな、ナースさんの。それに引き替え、*階は・・・」
「駄目よ、そんなこと言っちゃ!」
患者を病室に戻してから、外出許可証の写しをナース・ステーションに戻そうと廊下に出ると、一人の看護師さんを発見。すいません、と言って声をかけたら、彼女は振り向いた。大きなマスクをしている。今日は夜勤なんだ。まずは写しを渡した。
「どうでしたか?」
「いや、主婦がいると、家があかるくていいですね。」
「そうですか!」
「それにしても、大きなマスク付けてますねぇ?」
「花粉症で、鼻炎になるんですよ、だから。」
「でも、顔の3分の2ぐらいマスクで隠れてますよ・・・仮面をつけたプロレスラーみたいだねぇ・・・」
「えっ、そうですか、そんなに大きいですか? これ病院のマスクなんですけど。」
「普通のマスクは、その半分ぐらいですよ。」
「そうなんだ・・・」
彼女はそのまま病室に同行して患者の体調を確認し、一旦ひきあげたが、しばらくしてからもう一度あらわれた。
「血圧を計りましょうね」
わたしの血圧も計ってほしかった。だはは・・・
- 2007/03/12(月) 23:47:44|
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