わが家の珈琲メーカーには、赤い鉢巻きがまいてある。ずいぶん昔のこと、ドリップ中に水タンクが暴発するようにして外れてしまい、あたりを水びたしにした。以来、水タンクの暴発防止に鉢巻きをまいているのである。
「家族がたくさんいないと、珈琲メーカーなんて使わないね。」
という話をしながら、珈琲メーカーで淹れた珈琲を3人で飲んでいた。一人ぼっちのときは、いつでもネスカフェだ。奈良でも、鳥取の下宿でも大学でも、ブラックのインスタント・コーヒー。

3月29日に退院してからこのかた、家内の母がずっとつきそっていて、奈良の家は賑やかだった。珈琲メーカーで珈琲を淹れるのは、わたしの役割。濃いめにドリップして、たっぷりホット・ミルクを注ぎ込む。すると、
スタバのラッテよりずっと美味しいカフェ・オレができあがる。ネスカフェでは決して味わえない、人間らしい味をした珈琲さ。
こういう美味しい珈琲も、またしばらく飲めなくなる。明日から家内は再入院。吹田の国立循環器病センターで1~2週間療養し、検査を受ける。わたしとばあちゃんが吹田まで連れていって、そのままばあちゃんと鳥取に帰る。
今度、美味しい珈琲を飲めるのはいつのことやら。ゴールデン・ウィークになるかもしれない。
踏ん張らなければいけない。ぼちぼち気合いを入れて。新しい年度が動いている。
- 2007/04/15(日) 23:24:21|
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