このところ天気が良い。気温も日に日に上昇し、キャンパス内では半袖のTシャツを着た学生が早くもチラホラ見られるようになった。花が散った桜の木も鮮やかな緑色の葉をつけ始めている。最高の皐月晴れである。ところが今日の天気は昨日とは打って変わって気温が急激に下がり、気持ちの良かった昨日までの天気が嘘のように、冷たい風と雨に見舞われた。あまりにも急な天気の変化だったため、学生の中には今日も暖かくなるだろうと思い半袖Tシャツを着て来た者もいた。週間天気予報によると週末も雨らしい。
さて、今日はプロジェクト研究1・3がおこなわれた。今期は修復された加藤家のロフト空間をアトリエに再生することがテーマであり、もちろん昨年度の加藤家修復プロジェクトの続編であるため、ローコストがモットーである。ゴールデンウイーク前に1・2年生にケンボーがCADで作成した加藤家ロフトの平面図と断面図を配布し、各々が考えるアトリエをエスキスして来るようにと教授より課題が出された。

加藤家のロフト空間は浅川研究室の3期生である安田さんによって設計されたものである。茅葺民家がもつ独特の大屋根の屋根裏空間を利用して設計されたため、ロフトの壁は大屋根と同等の斜壁である。この特徴をどう生かすべきかが今回のロフト活用のミソとなるであろう。そしてGWが明け、本日は加藤家で1・2年生の課題の成果をそれぞれがプロジェクターを使って発表した。
今年のGWは9連休と長期であったので、どのような案が出るか1・2年の発表に期待していた。ところがどっこい、彼らはアトリエというのものをまるで勘違いしていたようだ。ほとんどの学生がリビングやラウンジのデザイン案をもってきた。まぁ今回のプロジェクト研究1&3は3学科合同のためデザイン学科の学生以外に政策学科やシステム学科の学生もいるから適切なアトリエのイメージをつかむのに苦労したであろう。しかし、デザイン学科の学生まで同じレベルであったことには、ただただ苦笑いしか出来ない。
とは言え、3年前に入学したころの私も初めての建築の世界に戸惑い、いろいろな思い違いや失敗をしたものだ。いかに設計していけばよいのか、どのようにすれば使いやすいのか、全てが初めてだったので二進も三進も行かない状態であったことを思い出した。そのたび教授や先輩方を訪ねたり図書館に通ったりしたものだ。入学したての彼らも今その状態なのであろう。今後彼らがこのプロジェクト研究を通してどのように成長し、どのように活躍するか楽しみである。(Mr.エアポート)

↑2班に分かれて今後のスケジュールを検討中。ゲンカンが1班(アトリエ・リサイクル班)、イロリ間が2班(家具製作班)。
3年の左SHは土間の欄間の修復を担当することになった。さっそく実測開始。1週間後にはCADの図面が完成する予定。

- 2007/05/10(木) 23:47:35|
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