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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

鞭をいれるころ(Ⅱ)

 5月25日の「倭文日誌」を読んでいただきたいのだが、LABLOGからの転載記事の下に3年の学生Y.O君が強烈な文章を書いている。それは、今年の1・2年生のやる気のなさに対する批判なのだが、わたしはそれにコメントし、苛立ちを抑えるよう示唆しておいた。正直、6年間プロ研をやってきた感想として言えることは、「駄目な年は駄目」であって、今年はそういう年なのかもしれない、という不安を4月当初から感じていたのである(もちろん一部の学生はよくやっている)。
 しばらくして、今度は就職活動中のチャックからメールが入った。1・2年生からまったく連絡が入らないので、「ブルーシートを買うべきかどうか」判断できない、というメールであった。

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 先週のプロジェクト研究を終える際、鳥取の実家に住む5人の1年生に対して、マットの廃棄物がないか、ブルーシートがお借りできないか、などについて家族に訊き、その結果をチャックもしくはけんボーに報告するよう指示しておいたのだが、結局、チャックにはなんの連絡もなし。一方のけんボーはと言えば、自分の取得単位数を知っていないはずはなかろうに、こともあろうか、指導教員の「地域生活文化論」講義を寝坊で欠席するありさまで、いったいシートを何枚買えばよいのか、最後まで分からずじまいだったのである(チャックは3枚買ってくれていた)。
 プロジェクト研究が始まって、ただちにこの件を5名の1年生に問いただした。うち1名はけんボーに「家にシートはない」旨連絡していたことが分かったが、他の4名は「無しのつぶて」。「ある」とも「ない」とも回答しないまま、1週間を過ごしていたのであった。
  「いったいだれのプロジェクト研究なんだ? この授業は4年生のプロ研なのか? いったいいつまで上級生に甘え続けるつもりなのか?」
とわたしは叱った。これで、かれらは十分びびったらしい。

 加藤家に着くと、チャックが買い込んだ新しいブルーシート以外に、汚れたブルーシートがたくさんあることが分かり、家具班の学生にはただちに洗浄を指示した。なぜ、これだけ多くのブルーシートが必要なのかというと、今日は家具をロフトにあげることにしていて、その運搬作業でロフトの床面を傷つけたくなかったからである。今日はあくまで家具の仮置きであり、持ち上げた家具と空間の寸法関係などをよく理解した上で正式な配置を決めなければならない。それまでにロフトの床面を傷めたくはなかった。

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 家具の持ち上げは大変な作業であった。土間に左SHが陣取り、家具に紐をまきつけて上から引き上げる。梯子の中段にはチャックとけんボーが横たわり、紐で引き上げられる家具を揺らさせないように調整する。
 リファーレンで購入した9つの家具を持ち上げて、とりあえず一段落した。ところが、「灯台もと暗し」とはこのことで、加藤家の裏側の部屋にはたくさんの家具が収納・放置してある。そのなかには、ロフトで使えそうなものも少なくない。さっそく管理人さんに電話して訊ねたところ、「どうぞ、どうぞお使いください」とのこと。そのなかには「仏壇」に転用できそうな飾机もあれば、LPの聴ける蓄音機まであった。その蓄音機は骨董のようにみえて、そうではなかった。2003年コロンビア社製造のレトロ商品なのである。そういえば、国内線の飛行機に乗ると、通信販売のカタログにこの手のレトロな蓄音機が毎号掲載されていたな・・・管理人さんは、これも要らないという。もちろんわたしは学生時代に書いためたLPを今でもたくさんもっているので蓄音機は大歓迎である。
 というわけで、荷揚げ作業が再開。結局、15個あまりの家具をロフトに上げた。
 家具班は、これらの家具を二つに分類した。①そのまま使用するもの、②補修・補強・改修など手を加えるもの、の2種類である。②については、来週以降、再び土間に下ろして大工仕事をおこなうことになる。また、6月3日に開催されるリファーレンのイベントには1年2名が買い出しに行くことになった。いま、足りない家具は作業机となる大きめのテーブルと本棚だ。

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皆がビックリするような物を見つけてくるぞ♪!
 今日のプロ研は怒られて始まってしまった・・・。 そして加藤家へ行って、ブルーシートを洗って先週リファーレンから持ってきた家具をロフトに上げた!ブルーシートを洗うのは意外とシンドかった。でもガンバった!家具を上げるのは3・4年生がガンバってくれた!!あと加藤家に元々あった家具も持って上がった!なかなかなモノがあった!!
 3日の日曜日にはAnjie君と家具探しにリファーレンに行ってくる♪皆がビックリするような物を見つけてくるぞ!!楽しみだ!!
 今日のプロ研は沈んだ感じで始まったけど、最後は、なかなかな感じだった!!
 来週もなかなかな感じにしたい。(環境デザイン学科1年家具班O.Y)


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 じつはプロ研前日の水曜日(30日)にも加藤家を訪れていた。敷地側面の新道に沿う石垣を修復するにあたって、石屋さんと協議してほしいとの依頼をうけてのことなのだが、こちらの石垣にはかつて裏門があったという。上の写真がその部分で、土手からこぼれおちた石垣がかつての門口に積み上げられている様子がわかるであろう。管理人さんは、この裏木戸を復元したいらしい。であるならば、慎重に対処しなければならない。石を手作業で外し、ガリで土を掻いて間口をできるだけ正確にとらえなければならない。あとは写真でも残っていればいいのだが・・・管理人さんによると、登録文化財の標識も、正面側ではなく、この裏門につけたいとのこと。たいした仕事ではないようで、結構センスを問われるかもしれないね・・・



  1. 2007/05/31(木) 23:55:18|
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