FC2ブログ

Lablog

鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第8回「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」(Ⅱ)

22白いナンテン02横


カマドの接合実験

31カマド接合02縦01 本日も先週に引き続き加藤家で作業を行いました。加藤家では2年生2名とガード、エアポートさん、ピヴォさんのメンバーでカマド本体修復班、アシガル君と部長さんで建具実測調査班、この2班に別れて作業を進めました。カマド本体修復班はまずカマドの接着の方法と接着剤について話し合う事からはじめました。ここでも、エアポートさんとピヴォさんに色々とアドバイス・アイディアをいただきました。その結果、野焼陶土は砂と混ぜるのではなくセメントと混ぜる事になりました。混ぜる割合は野焼陶土10、セメント1で混ぜ適度に水を加えてさらに混ぜます。色が少し灰色になれば完成です。この粘土をエアポートさんの指導のもとI君が担当し、2年生Y君にはピヴォさんの指導でモルタルを担当してもらいました。はじめに野焼陶土とセメントを混ぜた粘土が完成し実際にカマド本体の欠損部分につけていきました。
 この作業中に教授がこられました。この作業が終わると、モルタルも完成。両方を試そうとしたところで、エアポートさんとピヴォさんから「セメントと水だけのペイスト状のものを使ってみてはどうか」というアイディアが挙がりました。ここでまた話し合いをし、どうするか検討をしました。その結果、大きく欠損している部分にはモルタルを使い、ひび割れなどの部分にはセメントと水を混ぜたペイストを使う事になりました。この事を教授に報告したところ、教授は1週間前に土台の板石に充填したモルタルのが乾燥後に白っぽくなっていることを気にされており、カマド本体ではさらに目立つだろう、と気にされていました。

 そこで解決策としてエアポートさんはガスバーナーなどを使い、充填・接合面を火で炙ったらどうかというアイディアを提案され、、次回、ピヴォさんがガスバーナーを持ってきてくださる事になりました。この後、粘土を剥ぎ取りカマド本体のパーツを洗いはじめました。この時、新たな事実が判明しました。エアポートさんがカマドのパーツを洗っていたところ一部が欠けてしまったのですが、それは以前に用いられたモルタル状の接合剤の固まりらしいのです。この新たな発見により、セメントを使うことはあながち外れていないという事がわかりました。この後、セメントと水だけのペイスト状のモルタルを造りました。このペイスト状の物は水の割合で成功するか否かが決まるので慎重に作業を進めました。そして、ピヴォさんと2年生の頑張りでペイスト状のモルタルが完成しました。すぐにカマド本体で試しました。結果は上々です。

31カマド接合01

[第8回「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」(Ⅱ)]の続きを読む
  1. 2009/06/10(水) 00:01:04|
  2. リサイクル|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

2009「盃彩亭」修復

P1020623.jpg

 どうも、こんにちはアシガルです。新型インフルエンザが流行っておりますね。皆様は、予防のほうはしっかりしているでしょうか?ボクはばっちりしていますよ。
 さてさて、先週の22日(金)のゼミは学内で行いました。えっ?ゼミは学外で行うのじゃないの?と思ったあなた!!甘いですね。このまえ黒帯君が下見報告したように、大学の裏山にある「茶室」の一部が破損しており、腰掛け待合にいたっては全壊しておりまして、このまま放置するわけにもいきませんから、ゼミの時間を使って解体&修理を行うことなりました。まず、茶室修復班腰掛け待合解体班の2班に分かれて作業、2班の作業が終わったあとツリーハウスに移動しました。

茶室完成


 腰かけ待合解体班: 茶室前の待合を解体し使えそうな材をストック。
  
 茶室修復班: 水屋の屋根の付け替えと垂木の付け替え。
          ステンドグラスのゆがみの補正(ストッパーの付け替えなど)
          茶室内の掃除と茶室周りの除草。

 茶室まわりの整備が結構大変で、最終的には上の写真にみるように、テーブルやベンチが完備されたバーベQスペースに生まれ変わりましたよ。
 先生はスイカを買うと言っていなくなり、5時前にエアポートさんの携帯が鳴りました。先生は修復の終わった茶室のまわりでスイカを食べようとしていたらしいですが、そこには誰もいない。そのころボクたちはツリーハウスで活動してました。その後、まもなく段ボール箱に切りスイカをいれておろおろ歩いてきた先生と合流したのでした。

 スイカを食べながら、恒例の「仁義なきジャンケン」。以下、敗北した轟くんの感想です。皆様どうぞ、お楽しみください。そうそう、部長さんのコメントもついてます。

DSC02674.jpg
【倒壊した待合い】


[2009「盃彩亭」修復]の続きを読む
  1. 2009/05/28(木) 00:28:48|
  2. リサイクル|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

第6回「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」(Ⅱ)

01カマド01粘土03


土台修復班

 土台修復班は加藤家での作業となりました。まず、土台下に置く木枠を作るために使う木材を土台加工班の1年生2人と土台修復班全員で土台を持ち上げ代わりの角材と入れ替えました。その後、七輪の修復・カマド本体の欠損部分を粘土で型どりと充填・接着剤の実験の2グループにわかれて作業を進める事にしました。

 ・七輪の修復・カマド本体の型どり:エアポートさん、アシガル君、2年生のY君
 ・充填・接着剤の実験       :部長さん、ピヴォさん、2年生のI君、ガード
    七輪の修復は野焼き陶土と砂を10:1の割合で混ぜ、前回アシガル君が接着して
    くれた面に耐熱の役割になるように付けます。この時空気が入ると割れてしまうので、
    そうならないようにきっちりと付けます。この作業はエアポートさんが担当しました。

 カマド本体の型どりはあぶら粘土を使い欠損部分を埋めていきます。まず粘土こね軟らかくし、欠損部分を埋めます。この作業はアシガル君とY君が担当しました。
 
  01カマド01粘土01


 充填・接着剤の実験はセメントを使うという事でピヴォさんの指導のもと作業を開始。
 
  実験1:モルタルを用いて割れた石の接合
       材料:セメント(普通ポルトランドセメント)、砂、水。
         1.セメントと砂を1:3の割合で混ぜます
         2.セメントと砂が均一な色になるまで混ぜます(空練り状態)
         3.水を少量ずつ加えながら混ぜます
           (水を少しずつ加えるのが上手くできるこつです)
         4.モルタルが完成
         5.割れた石の接着する面に水をかけ濡らします
         6.濡らした面にモルタルを盛っていきます(少し多めに盛ります)
         7.盛ったら石を接合し、溢れ出たモルタルをきれいにとります
         8.接合した部分に隙間なく空気が入ってなかったら完成
 実験結果:はじめは上手く接着できたが、乾燥するとはずれてしまった。これは砂の割合が多かったためだと思われる。本番はセメントと砂の割合を1:3から1:2に変更すれば接着力が上がり上手くいくと推定しているが、さらに石材の破片を粒子化したものを加えるので、砂の量をさらに少なくすべきかもしれない。

 実験2 :エポキシを用いて割れた石を接着
      材料:エポキシパテ(ウッドエポキシ)、石の小さい破片
       1.石の破片を細かく砕く
       2.エポキシパテに細かく砕いた石の破片を混ぜよく練る
       3.接合面にエポキシを盛る
       4.盛ったら接合し溢れた部分をとりきれいにし完成
 実験結果:上手く接着しなかった。

 2つの実験の結果、土台の修復にはモルタルを用いることにしました。
 03接合実験01 03接合実験03



[第6回「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」(Ⅱ)]の続きを読む
  1. 2009/05/25(月) 00:20:46|
  2. リサイクル|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

茶室とツリーハウスの下見

ツリーハウス200905191507404fc

 ゼミで茶室の修復をしようということで、ツリーハウスと茶室の現状を下見しました。まず、ツリーハウス(↑)の確認しましたが、特には、問題はありませんでした。冬の厳しさにも耐えられるなんて、丈夫につくられてるなと感心させられました。
 次に、茶室の確認に向かいましたが冬の雪によって倒壊してしまい、腰掛待合(↓)が悲しげな姿になっていました。冬の雪下ろしの際に目撃したときには、雪にまみれていたので破損具合が不明だったのですが、ここまでとは・・・。これは材が腐ってしまうまえに解体、もしくは応急に修復して補強したほうがいいかもしれません。盃彩亭(茶室↓↓)のほうは、大きな破損は見られないものの、雪の重みで竹製の垂木が一本折れてしまい、屋根が落ちこんでいる箇所があり、垂木を差し替える必要があるでしょう。また、屋根材が一部はずれているので付け直さなければいけません。あとは、茶室内が少し汚れているので清掃をしたほうがいいですね。
 いつもお世話になっている茶室だから、しっかり修復しなくてはと思いました。金曜日のゼミは、みんなで頑張りましょう! (黒帯)

待合い20090519150546479

茶室200905191508386e2


  1. 2009/05/21(木) 00:45:26|
  2. リサイクル|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1

第5回「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」(Ⅱ)

破壊分析0098


カマド土台の破壊分析

 教授によると、文化財の世界では、X線を使った「非破壊」分析が盛んにおこなわれているようですが、今回、わたしたちは、はからずもカマド土台の「破壊」分析をおこなってしまいました。その報告です。

 加藤家班は1年生が集めてきた発泡スチロールを持って加藤家に移動をし、作業を始めました。まず、七輪の修復をアシガル君が担当し、部長さんと2年生のY君と私で土台の「三和土」について分析を進めました。アシガル君はオレンジの作業着、手にはゴム手袋を装着し何か怪しげな雰囲気を漂わせながらいざ接着開始。接着剤にボンド「クイック30」という、30分で接着する優れ物?を使っての作業です。七輪の接合修復は短時間で終わり、アシガル君は後述する土台修復に参加したあと、最後はカマド本体の足りないパーツを発泡スチロールで型どりできるかどうか補えるか、検討をしました。しかし、これが思いのほか難しく、手先が器用なアシガル君でさえ難航し、最終的に粘土を使ったほうが型をとりやすいであろう、という結論を得ました。
 画像 007 04七輪接合01クイック30

 その間に私達は「三和土」の1部を慎重に剥ぎ取っていきました。部長さんと私が剥ぎ取った三和土を砕き粉末状にし、2年のY君が水を加え練っていきます。この時の部長さんは激しくかつ繊細に斧を振り回し、三和土を砕いて私を圧倒してくれました。部長さん熱かったです!
 Y君が練っていた三和土の一部は徐々に土に近づいていきました。

04七輪接合03ほぼ完成 この作業を繰り返しているうちに、教授が加藤家に到着。教授はまずアシガル君の作業をみていました。七輪の接合復原はほぼ完成していたのですが、接着剤がテカテカ艶光りしていて、先生とアシガル君は「被熱」の対処が必要だろうとほぼ同時に考えていたようです。
 それから、教授は土台の設計図と土台本体の状況をじろじろ観察しながら、「この断面図はおかしい」と言われたのです。わたしたちの設計断面図には土台の床(とこ)部分を1層で表現していたのですが、下側の石板と上側の三和土の2層に分層しなければいけない、というが教授の指示でした。この断面図を完成させるためには三和土の厚みを知る必要があります。そこで、教授は僕たちに、

   「床の一部分の三和土をめくって、下の石面を露出させなさい」

と指示されました。 この作業は困難を極めました。三和土は思ったより厚くて固く、なかなかはぎ取れないのです。いちばん上の写真に示したように、斧を使って叩いたり、ひび割れの部分から梃子を使って上にあげようとするのですが、なかなかうまくいきませんでした。「三和土」とはコンクリート同じくらい固いものだと感心しながら、半時間近く悪戦苦闘した結果、なんとかかんとか三和土をはぎ取ったのですが、その底には先週底に強いた角材がみえます。
 要するに、カマド土台の床に「三和土」はなく、床の全体が板石であり、表面に黒灰色の土が薄く張ってあたということなのです。この事実は今回の「破壊分析」によってあきらかになりました。文化財を破壊することはもちろんよくありませんが、部分的な破壊実験によって「真実」を知ることができたのです。それから表面の薄い土塗り面をはがし、ぞうきんがけして石の表面を露出させました。

06破壊分析01破片01


[第5回「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」(Ⅱ)]の続きを読む
  1. 2009/05/18(月) 00:37:05|
  2. リサイクル|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
前のページ 次のページ

asa

12 | 2020/01 | 02
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

Search